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ビッグ・アイ
井戸田精一
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2002年2月2日に当社スタッフ4名にて見学したビッグ・アイのレポートを井戸田精一が報告いたします。 |
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トイレ前の大きなサイン
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バリアフリーとユニバーサルデザイン
今年2月に社内見学会を行ったので、その報告です。テーマは、「ユニバーサルデザインを体験し、新しい老人ホームの設計の参考にしよう」で、原室長の提案で実施しました。
今回の建物は「国際障害者交流センター(愛称ビッグアイ)」です。ビッグアイは、昨年(2001年)大阪府堺市の中心部にできた鉄筋コンクリート4階建ての建物で、駐車場を含めて12,000uの大型交流施設です。
愛称「ビッグアイ」は、大きなI(私)、大きなIndependence(自立)、大きなInformation(情報)、大きなIntercommunication(交流)およびInternational(国際的)のそれぞれの頭文字をとったもの。
障害者の自立と国の枠を超えた交流を願って名づけられました。(パンフレットより)
施設は、1500人収容の多目的ホールのほか、研修室や障害者が滞在できる宿泊施設やレストランがあり、廊下やホールは空港に似て広く、共用部分の案内板、トイレやエレベーターの操作方法などバリアフリーの配慮だけでなく、多くの方に使いやすい計画となっていました。特にサインは、大きな分かりやすいデザインで、よく目立っていました。

【凹凸のある浮き上がるサイン】
バリアフリーは、高齢者や障害者に対する障害(バリア)を取り除くために必要なデザインをすることとされています。
そして、ユニバーサルデザインでは、高齢者や障害者を含み、子供から大人まで不特定多数の利用者に使いやすい計画をしていくことであり、ノーマライゼーション(いかなる形態の差別や偏見も存在させない社会)思想に基づき、こうした環境を創ってゆくことが大切であるとされています。
こうしたユニバーサルデザインの思想は、常に建築デザインの根本的な課題を設計者に問い掛けているのではないかと感じることはよくあります。
設計は、常にテーマを与えられ、たくさんある要望をまとめ、コンセプトを考え、形にすることです。この過程で、クラアントとの考え方や感じ方の違いを調整し、よりよい建築デザインとなるように工夫します。

【ドアの軌跡に沿ってタイルが貼り分けられている】
最近になって、ユニバーサルデザインは、時代の変化とともにより広い世界に受け入れられはじめましたが、日本では、漸くこうした思想が公に取り上げられはじめたのではないのでしょうか。
特に空港や駅をはじめ、高齢者や障害者、子供などのたくさんの方が利用する公共施設には、本来欠かせない思想です。
私の経験では、4年前にストックホルムのオペラ座で、オペラが始まるとき、プロセミアムアーチの上にオペラの台詞を電光掲示板の字幕があって驚かされたのを覚えています。
昔からある歴史的な建物でさえ、スウェーデン社会はバリアフリー環境を求めていたのだと思います。

【トイレの洗面スペース 車椅子に配慮した収まり】
こうしたバリアフリーやユニバーサルデザインは、空港ひとつとっても、先進諸外国をはじめ、途上国の国際空港でも国柄が現れる大切な建築デザインになります。ユニバーサルデザインの教科書は、20年以上前ありましたが、国際社会の発展とともに、日本の新たな家やまちづくり、さらには環境づくりの大切な課題であり、しばらく試行錯誤を続くのではないでしょうか。
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